コロナ失政で自民党の支持率は低下傾向だが、野党のそれが上がらないのはなぜか。コミュニケーション・ストラテジストで『世界最高の話し方』(東洋経済新報社)が12万部超のベストセラーになっている岡本純子さんは「コミュニケーションスタイルに問題があります。与党の揚げ足をとって怒りの感情をシャウトし攻撃するのみ。否定・批判偏重の手法は非アカデミックで古臭くて未熟であり、建設的な議論にもならないため人の心も動かせない」と指摘する――。

■「コロナ失政の自民党を野放し」野党の支持率が上がらないワケ

政府のコロナ対策は迷走を続け、菅義偉首相の支持率も低下傾向にある。ところが、これだけの失政でも野党の支持率が上がる気配はない。与党もどうしようもないが、かといって野党も信用できない。しかたないから、布団かぶって我慢するしかないと国民はあきらめムードだ。

これまで、筆者は、菅首相や安倍晋三前首相など政権与党のリーダーコミュニケーションについていろいろ提言してきたが、今回は、視点を変えて、なぜこの状況で野党の支持が伸びないのか、そして、これからも彼らが万年野党であり続けるだろう理由をコミュニケーションの観点から考察していきたい。

先日、家人の知人からコロナに感染したとの連絡を受けた。家人と濃厚接触の疑いもあるということで、慌てて、PCR検査を受けさせようと、調べてみると、私費で受ける場合は簡易的な検査であれば数千円で済むケースもあるが、通常は2~3万円かかるという。海外の多くの国では、無症状でも、いつでも公費ですぐに受けられる体制が整備されているのに、この国では、それも「自己責任でどうぞ」ということらしい。一部の医療機関はCMまで出して、この検査を商売の道具にしているが、まったくもって解せない話だ。

コロナ患者を受け入れる医療体制の拡充も一向に進まず、水際対策もゆるゆる。ワクチン接種は遅れに遅れ、リーダーはしっかりと自分の言葉で国民に納得するメッセージを伝えられない。この体たらくに国民の心は不満と不安と不信感で爆発寸前だが、じっと耐え忍んでいる。国民が与党を見限り、政権交代が起こってもおかしくない状況なのに、なぜか世論はあまり、そちらの方向に動いているようには見えない。

■野党議員の話し方を一文字で表現すると「怒」

なぜなのか。その大きな要因が、現野党のコミュニケーションスタイルだ。彼らはやり方が決定的に間違っていることに気づいていない。いや、気づいていても変えることができない。彼らがこのやり方を続ける限りは、政権交代などありえない。詳しく述べていこう。

例えば、野党の立憲民主党共産党の議員の話し方を一文字で表現してください、と言われたら、皆さんは何と答えるだろう。「怒」。これが多くの人の回答ではないだろうか。彼らは国会でもメディアの会見でも、男女を問わず、目を三角にしていつも怒っている。

■労働組合の「アジる」が原型でやたらと叫び攻撃的

そもそも、そのスタイルが、労働組合の「アジる」を原型にしているからか、やたらと叫び、攻撃的だ。実際、ある野党議員経験者は筆者にこう認めた。

「何かにコメントする時も、与党や政権をこき下ろしてけなすことに終始し、国会でもただ、ひたすらに攻撃する。そのやり方が染みついており、ほかのやり方を知らないんです」
「まさに労使交渉の労働組合の手法そのもので、例えば、選挙の出陣式も、自民党のやり方とは全く違うシュプレヒコール型です。労働者側が雇用者に向かって詰め寄る、気勢を上げる、賃上げを要求するというように、原点が抗議であり、プロテストでしかない」

結局は自らが建設的かつ能動的に動くというよりは、与党の行動を否定し、攻撃する。「受け身で揚げ足を取ることしかできない」というわけだ。ある霞が関官僚もため息交じりに言う。

「野党議員の多くが『そんな考えだからダメなんだ。だから変えようと言っているのだ』と否定から入り、対決姿勢で物言いをするんですよね。感情的なトーンでは、建設的な議論ができない」

■若者が野党の「コミュ障」的なふるまいを毛嫌いする

野口雅弘成蹊大学教授は、「『コミュ力重視』の若者世代はこうして『野党ぎらい』になっていく」という論考の中で、「コミュ力を重視する若者世代はスムーズな空気に疑問を呈したり、ひっくり返したりする振る舞いを『コミュ障』的なふるまいとし、毛嫌いする」と分析している。

これは、強い物言いをすることに対して「○○ハラ」といった批判が集まったり、お笑い芸人の中で人を傷つけずに笑いをとろうとする動きが出てきたりして、誰かを強く批判、攻撃することに嫌悪感を覚える人が増えていることにも呼応する。

そもそも野党とは、「抵抗勢力」であるとの考え方もあり、与党の方針に異議を唱えることには問題はない。しかし、今の野党のその「抵抗」の手法はあまりに古臭く、未熟だ。

■「自分は正しい。お前は間違っている」は実りのある議論にならない

欧米には、古代ギリシャの時代に民主主義ツールとして生まれた弁論学・修辞学を源流とする説得術を学んだ政治家が数多くいる。コミュニケーションをサイエンスととらえ、心理学脳科学・人類学などアカデミックの観点から「いかにして人の心を動かすか」が科学され、解が示されている。

一方、日本では、コミュニケーションは伝承や職人芸の範疇にあり、教科書も教わる場もないままに、誰もがやみくもに正解のないまま自己流でごまかしている。

政治家コミュニケーションもご多聞に漏れず、時代遅れで、自己満足。グローバルのスタンダードとはかけ離れた常識に縛られ、アップデートできていない。例えば、「説得」の技法。まず、大前提として、相手の行動を変え、何らかの成果を生み出そうとするのであれば、怒りに任せて攻撃する道は決して選んではいけない。

そもそも、コミュニケーション学において、「自分は正しい。お前は間違っている」という主張は全くもって実りのある議論には結びつかない。「相手の間違いを指摘し、自分の正当性を証明できれば、相手はその非を認め、自分の言うことを聞いてくれるはずだ」。上司と部下、親子のコミュニケーションなどにおいても、こうした幻想を持つ人は非常に多い。

一方的に相手を批判することでかえって相手の気持ちを逆なでし、頑なにするだけであることがほとんどだ。にもかかわらず、人は「論破したい」という気持ちに駆り立てられ、相手の非をあげつらうことに血道を上げてしまいがちだ。

■感情に任せた「シャウト型」「自己主張型」は効力が薄い

しかし、人の心を動かそうとするのであれば、感情に任せた「シャウト型」「自己主張型」は効力が薄い。筆者は、堂々と自分の意見を言えない自分を変えたい、と通ったハーバードロースクールの「ネゴシエーションプログラム」で、このことをさんざん教えられた。

例えば、「人質解放」を例にとろう。日本であれば、警察が籠城する家を取り囲み、犯人に向かって「お前は包囲されている。出てきなさい」とシャウトするシーンが思い出されるが、科学的にはこれはリスクが高い。犯人が激高したり、絶望し人質を道連れにしたりする可能性があるからだ。

■野党はFBIの科学的な会話手法を学んだほういい

一方で、アメリカ連邦捜査局FBIによって開発された「行動変容階段モデル」による、人質解放に向けたステップは以下のとおりだ。

アクティブリスニング
相手の話を聞き、しっかりと聞いているということを相手に理解してもらう。
②共感
相手の素性や気持ちを理解する。
③相互信頼
相手から信頼を得る。
④影響
自分が相手に望む行動を薦める。
⑤行動変容
相手が行動を変える。

多くの国民が、与党に絶望しても、野党も信頼できないと考えるのは、野党が自分たちの話にしっかりと耳を傾け、共感してくれているようには全く感じないからだ。結果、信頼も影響も生まない。

彼らの話法は、「俺サマはえらい」と自説の正当性だけを主張し、相手を上から目線で否定する毒親か大メディアの論説のようであり、自分に酔い、悦に入っているとしか見えない。

■野党議員は国会議員報酬年約2200万円に見合う仕事をしているか

国会議員の報酬は月約129万円の歳費と期末手当で年約2200万円。それに見合った働きを望むのは筆者だけではないはずだ。

本当に、政権を担う気概を持つのであれば、まずは、国民と対話をし、その気持ちを汲み取り、寄り添うことから始めるべきだろう。これはもちろん与党の政治家も同じ。ただやみくもに否定、批判に走るのではなく、建設的な議論の手法を含め、コミュニケーションイロハを全員、一から叩き込んでいただきたいものである。

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岡本 純子(おかもと・じゅんこ)
コミュニケーション・ストラテジスト
グローコム代表。企業やビジネスプロフェッショナルの「コミュ力」強化支援のスペシャリストリーダーシップ人材の育成・研修などを手がけるかたわら、オジサン観察も続ける。著書に『世界一孤独な日本のオジサン』(角川新書)などがある。

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参院予算委員会で質問する立憲民主党の蓮舫代表代行=2020年11月5日、国会内(写真=時事通信フォト)


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

■「岡本純子」。「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティ*ピーチコーチ&コミュニケーションストラテジスト。グローコム社長。早稲田大学政経学部。 ←■政策を度外視し、レッテル貼り、人格攻撃、脱線に終始する記事で書いといてコミュニケーションねぇ…。レスバと間違えてんじゃねーの?読む側の視点で書く事も出来ないのか?下品で下劣な記事だ。


「岡本純子」の過去記事→ >上野千鶴子のメッセージに耳を貸さない冷酷日本 イチゴ農家の息子から首相へ 自粛に努める国民に安倍首相は一度もありがとうと言わなかった 安倍政権だけ支持率低下 なぜ安倍首相は血の通った言葉を使わないのか 国民の不安を煽るだけの安倍首相と国民に寄り添う他国リーダーとの本質的違い ■品性下劣。政策は無視してレッテル貼りと主観に終始■


なぜ【岡本純子】は、本筋の「政策」はすべて無視し、レッテル貼り、主観、そうとも解釈できる論法、出自差別、データ非開示、証拠なし、「本質ガー論法」、事実の改竄の記事を書けるのか?なぜ読者の視点で自己を客観的に見れないのか?コミュニケーション(笑)伝説の家庭教師(笑)   結論:早稲田だから


▲ 「プレジデントオンライン」の運営会社は「一ツ橋グループ」。週刊ポスト&週刊プレイボーイの「小学館&集英社」の親玉。ティーン誌やファッション誌で、韓流タレントや「オルチャンメイク」など、韓国工作を1番に熱心だった工作出版社。 「一橋大学 百田尚樹 講演 妨害 韓国人」で検索


ここ数年、土日に女子中学生と思われる子が、やたら真っ赤な口紅とチークをしてるのを見掛けるが、あれは韓国の売春婦メイク(オルチャンメイク)だ。 米軍相手の売春だから真っ赤な口紅にする。それを国内で大宣伝してたのが、ティーン誌&ファッション誌で、出版社は小学館&集英社だ。一ツ橋グループであり、プレジデントオンラインの運営会社だ


「 オルチャンメイク 売春婦 ファッション誌 」で検索。


【麹町文子】はどこ行ったんですかプレジデントオンライン君? プレジデントの親会社は「一ツ橋グループ」であり、一ツ橋の一丁目って「麹町」の事なんですよねーw 記者キャラだから「文の子」。


まあ一言で言うと野党勢は猿の集まりだからな。誰も支持せんわな笑


国会招致した参考人にまでヤジるのはまじでやめろ


似非帰化人の反日政党だから、日本の政治経済が停滞して日本を貶めることが目的。  帰化申請を安易に受けているから、こうなってしまった。それに日本語ができないのに、帰化できるような申請書を作成する行政書士の存在も問題。 帰化の条件を厳格にすべき。 また、帰化後の被選挙権はすぐに与えていることも問題。 それにそもそも自民党が移民政策推進だからこういうことが起きる。


>>人は「論破したい」という気持ちに駆り立てられ、相手の非をあげつらうことに血道を上げてしまいがちだ。 他人事みたいに言ってるけど君もやぞプレオンくん


自分たちの言ってることが正しいと主張するだけで中身が何もないからな


そんな難しいことは言ってねーよ、小学校の学級会レベルで良いから話し合いをしろって事だ。それ以下のレベルの議員しか野党には居ないから総スカンされる


代案になる意見があれば指示されると思う「じゃあ自分たちが与党ならどうするか」の部分をはぐらかして与党批判してるからダメなのでは


ぶっちゃけ自民は国民のための政党としては赤点なんだけど、他が失格なだけ。何故って回答そのものを丸っきり出してこないんだから


日本にまともな抵抗勢力と言える野党が居ないのが最大の不幸?


日本で野党勢力(特亜勢力)が増しても政治が停滞するか民主政権のような破滅的失政をやられるだけなんだが。自民(日本)野党(特亜勢力)であるという現実をマスコミがずっと隠してるわけだが


国会サボタージュや審議妨害、存在が害悪と言って差し支えないと思うよ。


特定野党の話し方が不快なのはもちろんだがそもそも話す内容がことごとく日本と日本人のためにならないことばかりだからな


要望だけでかくて方法を一切考えてない素人の批判してるからな。「水際対策をしっかりしろ!」と言いながら「じゃあ法律を変える必要がある」と答えに「法律は変えるな!反対!」と言い出すからな。批判はすれど改善は良しとせず、野党は今日も仕事せず。